基礎・機械学習

教師なし学習とは?Unsupervised Learning・ラベルなしの探索

読み:きょうしなしがくしゅう / 英:Unsupervised Learning

更新日: 読了目安:約7分

教師なし学習(Unsupervised Learning)は、正解ラベルなしのデータから、構造やパターンを自動的に見つける機械学習です。本記事はアルゴリズムの網羅ではなく、試験で問われる教師あり・強化学習との対比・代表タスク・損失の考え方・自己教師ありとの違いに焦点を当てます。

試験で問われる見方

○:教師なし学習はラベルなしでパターンを発見。クラスタリング・次元削減が代表(G-068G-097)。

○:生成AIパスポートでも「正解データを与えず、データの構造やパターンを見つける手法」が定番(HQ-0106HQ-0126)。

×:教師なしでもラベルとの誤差を直接最小化するとは限らない(TF-354)。再構成誤差やクラスタ内のまとまりなど別基準。

×:教師なし=教師ありの説明を入れ替えた選択肢(HQ-0126の誤答パターン)。

演習で確認する

G検定:G-068G-097TF-354TF-353

生成AIパスポート:HQ-0106HQ-0126

教師なし学習とは

入力データだけが与えられ、「正解 y」がありません。データの似たもの同士のまとまり低次元の構造を探すのが典型です。

ラベル付けには人手コストがかかるため、大量の未ラベルデータから顧客セグメントや異常パターンを見つけるなど、実務でも重要な位置づけです。試験では「何が教師(正解)として与えられないか」を明確にすることが鍵です。

代表タスク

タスク目的
クラスタリング似たデータをグループ分けk-means法、階層的クラスタリング
次元削減特徴を圧縮・可視化PCA、t-SNE
異常検知通常と異なる点を検出
表現学習有用な特徴量の獲得オートエンコーダ
トピックモデル文書の潜在トピック推定LDA

「分類」は教師あり学習のタスクです。クラスタリングはラベルなしでグループを発見する点が異なります(G-061)。

3つの学習パラダイム

区分教師(信号)損失のイメージ代表例
教師あり正解ラベル予測と正解の差分類・回帰
教師なしなしクラスタ内距離・再構成誤差などk-means、PCA
強化学習報酬累積報酬の最大化Q学習、方策勾配

試験では3つを混同する選択肢が頻出です。特に「報酬を手がかりに学習」は強化学習(HQ-0106の誤答D)です。

損失・評価の考え方

教師ありでは「予測 ŷ と正解 y の差」を最小化します。教師なしでは目的関数の形が異なります。

  • クラスタリング — クラスタ内の距離を小さく、クラスタ間を離す
  • 次元削減 — 情報を保ちながら次元を減らす(分散の最大化など)
  • オートエンコーダ — 入力を再構成する誤差(再構成誤差)を最小化

TF-354は「教師なしでもラベル誤差を最小化する」と言い切る誤答に注意してください。

すり替えに注意

誤った説明正しい理解
教師なし=入力と正解のペアで学習教師ありの定義(HQ-0126)
教師なし=報酬で行動を学習強化学習の定義
クラスタリング=分類分類はラベルありの教師あり学習
LLMの事前学習は純粋な教師なし次トークン予測は自己教師ありと呼ばれることが多い

よくある質問

LLMの事前学習は教師なし?

次トークン予測は正解トークンがあるため自己教師ありと呼ばれることが多いです。純粋な教師なしとは区別します。

クラスタ数はどう決める?

k-meansでは k を事前指定(TF-032)。エルボー法やシルエット係数などで探索することもあります。

教師なしの結果はどう使う?

顧客セグメントの発見、異常検知、特徴量の前処理など。発見したクラスタに後からラベルを付ける運用もあります。

半教師あり学習とは?

少量のラベル付きデータと大量の未ラベルデータを併用する手法です。G検定では3パラダイムの区別が中心です。