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Slack AIとは?機能・料金・使い方をわかりやすく解説

チャンネル要約・Slackbot・Enterprise Search——Slackの会話そのものをAIの入力にする

プラン同梱 会話要約 Agentforce
対応環境
  • Web · Desktop · Mobile
  • Slack huddles
  • Google Drive · GitHub · Salesforce 等
Slack AIの公式イメージ
出典:Slack公式(slack.com/features/ai)
更新日: 読了目安:約9分

Slack AI(スラック・エーアイ)は、Salesforce傘下のSlackに組み込まれたAI機能群です。別アプリを開かず、チャンネル・スレッド・ハドル(音声ミーティング)・Canvas上で要約・検索・翻訳・ワークフロー生成が動きます。本記事は機能名の羅列ではなく、2025年6月の「AIアドオン廃止→プラン同梱」という業界動向、Basic / Advanced / Enterprise Searchの三段階Slackbot・TodayAgentforce連携、管理者によるAI機能の個別制御に絞って書いています。Notion AIMicrosoft 365 CopilotFireflies.aiとの棲み分けも整理します。料金・機能は2026年6月時点のSlack公式Helpに基づき、契約前に必ず再確認してください。

試験で問われる見方

生成AIパスポートでは、業務チャットの要約、会議メモ、社内情報の取り扱いが論点になります。Slack AIは「既存のコミュニケーションツールにAIが統合された例」として、ChatGPTのような汎用チャットと区別して覚えると整理しやすいです。

試験で効くポイントは次の3つです。

  • Slack AI=Slack本体の機能 — 別製品ではなく、プランに含まれる(旧アドオンは2025年に廃止)
  • 要約≠確定議事録 — AI要約は下書き。公開前に人間が確認(TF-0350)
  • データ学習なし(公式) — 顧客データをLLM学習に使わないとSlack公式が明記。機密入力の判断は社内ルールと併用(TF-0289)

Slack AIとは

Slack AIは、組織がSlackに蓄積した会話履歴・ファイル・連携アプリのデータをAIが参照し、要約・検索・翻訳・ワークフロー自動化を提供する機能群です。2023〜2024年にPilotを経て展開され、当初はSlack AIアドオン(有料オプション)として提供されていました。

Slack公式の差別化ポイントは「ブラウザの別タブではなく、すでに使っているSlackの中」にAIがあることです。チャンネル要約、スレッド要約、ハドルノート、Recaps(日次ダイジェスト)、Search answers(自然言語検索)、Slackbot(個人AIエージェント)などが、サイドバーやメッセージ上から呼び出せます。

2024年7月、SalesforceはSlack AI for Enterprise GridにEnterprise Searchを追加。2025年6月にはAI機能の提供方法を大きく変更し、アドオン廃止・プラン同梱へ移行しました(Slack Help Center)。

アドオン廃止とプラン同梱

2025年6月、Slackはプラン変更を発表しました(Help: Updates to feature availability and pricing)。本記事の独自切り口は、このパッケージ転換です。

時期 提供形態 ユーザーへの意味
〜2025年6月 Slack AIアドオン(別途購入) Pro等+AIアドオンでAdvanced AIを追加課金
2025年6月発表 アドオン新規販売終了 Webサイトからのアドオン購入不可
2025年8月17日以降の更新 既存アドオン契約も新プランへ移行 ProはBasic AIのみ維持。Recaps等はBusiness+へ
2026年6月時点 AI機能はFree/Pro/Business+/Enterprise+に段階同梱 「AI Tax」——コアプランへのAIバンドル化

これはMicrosoft 365 Copilotのように「本体+高額アドオン」型とは異なり、SlackはBusiness+の値上げ(Advanced AI同梱)Enterprise+新設(Enterprise Search同梱)でAIを取り込みました。契約更新時に「アドオン料金が消えた=実質値下げ」と勘違いせず、新Business+の単価上昇を確認することが重要です。

プラン別AI機能マトリクス

Slack Help「Slack plans and features」「Manage access to AI features」に基づく2026年6月時点の整理です。

AI機能 Free Pro Business+ Enterprise+
Conversation / thread summaries
Huddle notes
Search answers
Recaps(日次ダイジェスト)
File summaries / Translations
Workflow generation / AI workflow steps
Slackbot(個人AIエージェント)
Enterprise search(外部アプリ横断)

ざっくり言うと、Basic AI(要約・ハドルノート)はFree/Proから、Advanced AI(Recaps・翻訳・Slackbot等)はBusiness+から、Enterprise SearchはEnterprise+限定——という三層です。試験では「Slack AI=全部無料」も「全部Enterprise+必須」も×です。

SlackbotとToday

Slack AIには、チャンネル横断の要約機能とは別軸のパーソナルAIがあります。

Slackbot

ワークスペースとユーザーを理解する個人AIエージェント。会議準備、レポート分析、プロジェクトブリーフ作成。トーンを学習(Business+以上)。

Today

未読メッセージの壁から「今日やるべきこと」を抽出するインテリジェント・ブリーフィング(Early Access、Slack公式)。

Recaps

チャンネル活動の日次ダイジェスト。Slack公式Pilotでは週97分の時間節約(社内分析)を公表。

Message explanations

専門用語や社内略語の説明。グローバルチームのオンボーディングに有効(Business+以上)。

「要約ボタン」と「Slackbot/Today」は用途が異なります。前者は特定チャンネルの情報圧縮、後者は個人の優先度に基づくブリーフィング——試験より実務ですが、導入説明では分けて伝えると現場の納得感が上がります。

管理者によるAI制御

Slack AIは便利な反面、要約・検索の情報漏えいリスクをIT部門が懸念しがちです。Slack公式は、オーナー/管理者がAI機能ごとに利用者を制限できると明記しています(Help: Manage access to AI features)。

  • Everyone / No one — 機能単位で全員許可または全員禁止
  • Huddle notes — チャンネルでの自動ノート設定可否
  • Search / Slackbot — ファイルを回答生成に使うか、回答共有可否
  • Slackbot — Canvasの自動作成・編集可否

Search answersのファイル設定はSlackbotにも適用されます(公式Note)。「AIを入れたが規制業界で使えない」ケースでは、機能単位OFFが可能かどうかを事前に確認してください。

よくある誤解

Slack AI=Fireflies.ai」——Firefliesは外部会議ボットがZoom等に参加して文字起こしします。Slack AIはSlack内のハドル・チャンネルが対象で、録音インフラが異なります。

Slack AIアドオンを買えばAdvanced AI」——2025年6月以降、新規アドオン販売は終了。Advanced AIはBusiness+以上へのプランアップグレードが必要です。

要約したから議事録確定」——AI要約は下書き。決定事項・アクションアイテムは人間が確認してから共有(TF-0350)。

Enterprise Search=Business+でも使える」——Enterprise SearchはEnterprise+限定。Business+はSlack内Advanced AIまでです。

料金プラン

AI機能はプランに同梱されるため、Slack本体の席単価が実質的なAI料金です。以下はSlack公式Pricingの2026年6月時点のUSD目安(年払い)。日本円・地域差は公式で確認してください。

Free

$0

Basic AI(要約・ハドルノート)

Pro

$7.25/席

年払い・Search answers等

Business+

$15/席

年払い・Advanced AI同梱

Enterprise+

要問合せ

Enterprise Search・Grid

プラン 月額目安(年払い) AI tier 主な追加価値
Free $0 Basic AI 要約・ハドルノート(90日履歴等の制限あり)
Pro $7.25/席 Basic AI+Search 無制限履歴・Search answers
Business+ $15/席 Advanced AI Recaps・翻訳・Slackbot・Workflow AI
Enterprise+ 要問合せ Advanced+Enterprise Search 外部アプリ横断検索・Agentforce

Business+は2025年のAI同梱に伴い値上げされています。旧アドオン契約からの移行時は、機能維持に必要なプランをRenewal前に確認してください。

使い方・はじめ方

  1. プランを確認する 利用したいAI機能(Recaps、Slackbot、Enterprise Search等)がプランに含まれるか確認します。
  2. 管理者設定を確認する IT部門がAI機能を制限していないか、Settings → AI featuresを確認します。
  3. チャンネル要約を試す チャンネル名横の「✨」または要約メニューから、未読チャンネルのダイジェストを生成します。
  4. ハドルノートを有効化 ハドル開始時にAIノートをON。終了後に要約・アクションアイテムを確認します。
  5. Slackbot / Search answersを活用 Business+以上では自然言語で社内情報を検索。回答は必ず人が検証します。
Slack AIの公式プロモーション
出典:Slack公式(slack.com/features/ai)

ビジネスでの活用例

営業(Sales)

  • アカウントチャンネルのRecapsで案件状況を朝一把握
  • Slackbotで顧客ミーティング準備
  • Salesforce連携AgentforceでCRM参照

エンジニアリング

  • インシデントチャンネルのスレッド要約
  • Enterprise SearchでGitHubの過去Issue検索
  • ハドルノートで障害対応の記録

カスタマーサポート

  • 長いエスカレーションチャンネルの要約
  • 翻訳機能でグローバルサポート
  • Workflow AIでチケット連携自動化

マーケティング

  • キャンペーンチャンネルのファイル要約
  • 多言語チーム向けインライン翻訳
  • Canvas AIでブリーフ生成

メリット・デメリット

メリット デメリット
Slack内完結——別タブのAI不要 Advanced AIはBusiness+以上(コスト増)
会話履歴という組織資産を直接活用 M365/Notion中心組織には効きにくい
顧客データをLLM学習に使わない(公式) Enterprise SearchはEnterprise+限定
管理者がAI機能を機能単位で制御可能 要約精度・ハルシネーションは人間確認必須
Agentforce/Salesforceエコシステム連携 2025年アドオン廃止で契約整理が必要

Notion AI・M365 Copilot・Firefliesとの比較

比較項目 Slack AI Notion AI M365 Copilot Fireflies.ai
主戦場 Slackチャンネル/DM Notionページ/DB Word/Excel/Teams Zoom/Meet/Teams会議
入力データ Slack会話・ファイル Notion+連携アプリ Microsoft Graph 会議音声
課金形態 プラン同梱(2025年〜) Business $20/人〜 M365+$21〜$30/人 Free〜$39/席
会議文字起こし ハドルノート(Slack内) AI Meeting Notes Teams要約 外部ボット型(Fred)
向く組織 Slack中心のチーム Notion中心のチーム Microsoft 365中心 多ツール会議録

Slack AIは「チャットが主データ」の組織向け、Firefliesは「外部会議が主データ」向け——併用も多いです。SlackにFireflies通知を流す構成はある一方、機能の重複部分(要約)はどちらを正とするか社内ルール化が必要です。

こんな人におすすめ

  • すでにSlackを全社コミュニケーション基盤にしているチーム
  • チャンネル未読・長スレッドの消化に時間を取られている現場リーダー
  • Salesforce/AgentforceをSlackから触りたい営業・CS組織
  • 試験で「業務ツール統合型AI」のSlack例を押さえたい学習者

あえて向いていないのは、Microsoft Teams/365が主戦場の組織(M365 Copilot優先)、FreeプランだけでAdvanced AIを期待するケース、Zoom会議の文字起こしだけが目的の場合(Fireflies等の方が直球)です。

よくある質問

Slack AIは無料で使えますか?

Freeプランでも会話・スレッド要約とハドルノートなどBasic AIが利用できます。Recaps・翻訳・Slackbot・Search answers等のAdvanced AIはBusiness+以上、Enterprise SearchはEnterprise+が必要です(2026年6月時点)。

Slack AIアドオンはまだ買えますか?

いいえ。2025年6月の発表以降、Slack AIアドオンの新規購入は終了し、AI機能は各Slackプランに同梱されました。既存アドオン契約者は2025年8月17日以降の初回更新時に新プランへ移行します。

Slack AIは社内データをLLM学習に使いますか?

Slack公式は、顧客データをLLMの学習に使用せず、LLMプロバイダーも顧客データにアクセスしないと明記しています。LLMはSlackのAWS VPC内でホストされ、Slackの信頼境界内で処理されます(2026年6月時点)。

Slack AIとFireflies.aiの違いは?

Slack AIはSlack内のチャンネル・ハドル・ファイルを要約・検索するネイティブ機能です。Fireflies.aiはZoom/Meet等に参加する外部ボット型の会議文字起こしサービス。Slack連携は可能ですが、主戦場と録音の仕組みが異なります。

Slack AIとMicrosoft 365 Copilotの違いは?

M365 CopilotはWord/Excel/TeamsとMicrosoft Graph上のメール・SharePointを前提にします。Slack AIはSlackの会話履歴と連携アプリ(Google Drive、GitHub、Salesforce等)が中心で、チャットワークフロー内にAIが埋め込まれる点が強みです。組織のコミュニケーション基盤で選び分けます。