生成AI活用

温度パラメータとは?Temperature・出力のランダム性

読み:おんどぱらめーた / 英:Temperature

更新日: 読了目安:約6分

温度パラメータ(Temperature)は、LLMなどの生成時に、次のトークンを選ぶ確率分布の「尖り方」を調整する設定です。本記事は数式の暗記ではなく、「創造性ダイヤル」としての使い分け——高い・低いで何が変わるか——に焦点を当てます。

試験で問われる見方

○:温度を高くすると出力のランダム性が高まりやすいTF-178)。生成AIの温度は多様性やランダム性に影響する設定TF-0174)。

低いほど安定・決定的な出力になりやすい、という対比も覚えておきます。温度を上げればハルシネーションが消える、という説明は×です。

演習で確認する

G検定:TF-178

生成AIパスポート:TF-0174

温度パラメータとは

LLMは各ステップで「次に来る語」の候補に確率を付けます。温度はその分布を平坦化(高温)または尖らせる(低温)ことで、選ばれる語のばらつきを変えます。

推論時の設定であり、勾配降下法学習率(学習時のハイパーパラメータ)とは別物です(G-190は学習率の話)。

創造性ダイヤル

温度傾向イメージ
低い(例:0〜0.3)同じ入力で似た出力、決定的正確さ・再現性重視
中程度バランス一般業務
高い(例:0.8〜1.0+)表現の多様性、意外な語が選ばれやすいブレインストーミング・文案

製品やAPIでは名前・範囲・デフォルトが異なります。試験では方向性(高い=ランダム性↑)が重要です。

用途別の目安

  • コード生成・データ抽出 — 低め(形式のブレを抑える)
  • 要約・翻訳 — 低〜中(事実忠実度を優先)
  • キャッチコピー・企画案 — 中〜高(多様性を狙う)
  • ハルシネーション対策 — 低めは補助になりうるが、確認は依然必要

プロンプトエンジニアリングと組み合わせ、出力を評価しながら調整します。

混同しやすい用語

用語違い
学習率学習時の重み更新幅(勾配降下法
Top-p / Top-k候補語を絞る別のサンプリング設定
回帰の「温度」物理量の予測とは無関係(TF-022は回帰問題の例)
モデルの「性能」温度は推論設定であり、能力そのものではない

よくある質問

温度0で完全に同じ出力?

製品によりますが、低温度では再現性が高まるイメージです。完全決定論かは実装次第です。

同じプロンプトで結果が変わる理由は温度だけ?

温度以外にシード値、モデル更新、コンテキスト差なども影響します。

画像生成にも温度はある?

拡散モデル等では別名のパラメータ(CFG scale等)で多様性を制御します。概念は近いですが用語は領域によります。