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Amazon Q Developerとは?機能・料金・使い方をわかりやすく解説

AWS環境のコーディング・運用支援に特化した生成AI

無料枠あり AIコーディング AWS連携
対応環境
  • AWSコンソール
  • IDE拡張
  • CLI
Amazon Q Developerの公式イメージ
出典:AWS公式(aws.amazon.com/q/developer/)
更新日: 読了目安:約8分

Amazon Q Developer(アマゾン キュー デベロッパー)は、AWSが提供する開発者向け生成AIです。IDE内のコード補完に加え、AWSリソースの設計・トラブルシュートコード変換(例:Java版アップグレード)など、AWSエコシステムに特化した支援が特徴です。前身のAmazon CodeWhisperer(コードウィスパラー)からブランド統合・機能拡張された経緯があります。本記事は全機能の網羅ではなく、試験で押さえる位置づけ(AWS製のコーディング支援AI)とGitHub Copilot・Microsoft Copilotとの違い「Q=Copilotの別名」という誤解に絞って書いています。料金や機能は2026年6月時点の情報です。利用前は料金プランと公式の最新情報を確認してください。

試験で問われる見方

生成AIパスポートやG検定では、主要な生成AI支援ツール業務利用の注意点が問われることがあります。Amazon Q Developerは「AWS製の開発者向けAI」として、GitHub Copilot(GitHub/Microsoft)やMicrosoft Copilot(チャット・Office連携)と名称・用途を混同しないことが重要です。試験では提供元(AWS)と主な用途(コーディング・AWS運用支援)をセットで覚えましょう。

よくある誤解は3つあります。「Amazon Q Developer=Microsoft Copilot」と混同すること(名称にCopilotが無くても「Q」系は複数あり、Microsoft Copilotは別製品です)。「Amazon Q Developer=GitHub Copilotと同じ」と同一視すること(どちらも補完AIですが、AWS連携の深さと提供元が異なります)。そして「CodeWhispererは別サービスとして残っている」と古い情報のまま覚えること(CodeWhispererはAmazon Q Developerへ統合・発展したと整理するのが現状に近いです)。

Amazon Q Developerとは

Amazon Q Developerは、開発者がコードを書く・デバッグする・AWS上のアプリを運用する場面で、生成AIによる提案と支援を受けられるAWSのサービス群です。IDE拡張(VS Code、JetBrains等)でのインラインコード補完、AWSコンソールやCLIでのリソース設計・障害調査の支援が含まれます。

前身のAmazon CodeWhispererがコード補完中心だったのに対し、Amazon Q Developerはコーディングに加えAWS運用・セキュリティスキャン・コード変換など幅を広げています。試験では「AWS製・開発者向け・CodeWhispererの後継」と覚えるとよいです。

提供元はAmazon Web Services(AWS)です。Amazon Qはビジネスユーザー向けのチャット機能なども含むブランドですが、Developer版は開発者・インフラ担当者向けに特化しています。

できること(主な機能)

主な機能を整理します。

IDE内コード補完

VS CodeやJetBrains等で、文脈に応じたコード行・関数を提案。AWS SDKの利用パターンにも強み。

AWSリソース支援

コンソールやCLIで、設計・設定・トラブルシュートに関する質問と提案を受けられる。

セキュリティスキャン

コード内の脆弱性を検出する機能(プラン・設定により異なる)。

コード変換

例:Javaのバージョンアップやレガシーコードの移行支援。

チャットによる支援

コードやAWSアーキテクチャに関する質問に回答(画面・プランにより異なる)。

AWS Builder ID連携

AWSアカウントと連携し、利用量や権限を管理。

AIコーディングツールとの位置づけ

GitHub CopilotがGitHub/Microsoftエコシステム中心なのに対し、Amazon Q DeveloperはAWSサービス・SDK・運用に最適化されています。Microsoft CopilotチャットとMicrosoft 365連携が中心で、開発者向けIDE補完とは主用途が異なります。AWSを本番環境に使うチームでは、インフラとコードの両方をAWS公式AIで支援できる点が選定理由になります。

料金プランの考え方

Amazon Q DeveloperはFree TierPro Tierの2段階です。AWS Builder IDまたはIAMユーザーで利用を開始できます(2026年6月時点。詳細はAWS公式の料金ページを確認してください)。

Free Tier

$0

月50エージェントリクエスト等

Pro Tier

$19/ユーザー・月

上限拡大・管理機能・IP補償

組織管理

Pro × 人数

IAM Identity Center連携

ティア 料金・主な枠(2026年6月時点) 向いている人
Free Tier $0。IDE/CLIのエージェントリクエスト月50回、Javaコード変換月1,000行/ユーザーなど。Builder ID利用時はIDEの無料枠が利用可能。 個人のお試し・学習・AWS開発の体験
Pro Tier $19/ユーザー・月。エージェントリクエスト上限の拡大、Java変換4,000行/月/ユーザー(アカウント合算)、管理者ダッシュボード、IP補償(IP indemnity)など。 日常開発で継続利用する開発者・チーム
組織でのPro IAM Identity Centerと連携し、ユーザー単位でProを割り当て。管理者がポリシー・利用状況を管理。 企業での標準ツールとして導入するチーム

商用・クライアント案件では、生成コードの権利関係と利用規約、社内のセキュリティポリシーを必ず確認してください。APIキーや顧客データをプロンプトに含めないなど、機密情報の取り扱いには特に注意が必要です。

はじめ方・基本的な使い方

アカウント登録後、基本的な流れは次のとおりです。

  1. AWS Builder IDまたはAWSアカウント準備 aws.amazon.com/q/developer/ から利用開始。Builder IDでサインインできます。
  2. IDE拡張をインストール VS CodeやJetBrainsのマーケットプレイスからAmazon Q拡張をインストール。
  3. 認証・リージョン設定 AWSアカウントと連携し、利用リージョンと権限を確認します。
  4. コーディング中に補完を利用 コード入力時に候補が表示。AWS SDK利用時のボイラープレート生成に便利です。
  5. コンソール・CLIで運用支援 インフラ設計や障害調査の際、Amazon Qに質問して提案を受けます。
Amazon Q Developerの公式イメージ
出典:AWS公式(aws.amazon.com/q/developer/)

ビジネスでの活用例

社内ガイドラインと利用規約の確認が前提です。

AWS上のアプリ開発

  • Lambda・S3・DynamoDBのコード補完
  • IAMポリシーの下書き
  • CloudFormation/CDKの支援

レガシー移行

  • Javaバージョンアップ
  • フレームワーク移行の下書き
  • コードベースの段階的モダナイズ

運用・セキュリティ

  • 障害時のログ分析支援
  • セキュリティスキャン
  • コスト最適化の提案

メリット・デメリット

メリット デメリット
AWS SDK・サービスに強い補完 AWS以外のクラウド特化機能は限定的
コーディングと運用支援を一体利用 Free Tierは月50エージェントリクエスト等の上限あり
CodeWhispererからの移行・統合 Microsoft/GitHub製ツールとはエコシステムが異なる
セキュリティスキャン等の付加機能 機密コード・認証情報の入力には注意が必要

GitHub Copilot・Microsoft Copilot・Cursorとの比較

名称や用途が混同されやすい4つを整理します。

項目 Amazon Q Developer GitHub Copilot Microsoft Copilot Cursor
提供元 AWS GitHub(Microsoft) Microsoft Anysphere
主な用途 AWS開発・運用支援 IDE内コード補完 チャット・365連携 AIネイティブエディタ
AWS連携 深い(公式) 一般的な補完 直接連携は限定的 プラグイン経由
製品の形 IDE拡張+コンソール/CLI IDE拡張 チャットアプリ・ブラウザ デスクトップエディタ
試験での覚え方 AWS製・開発者向け Microsoft/GitHub製 Microsoft製・汎用チャット Anysphere製・エディタ

AWS開発・運用が中心ならAmazon Q Developer、汎用のIDE補完ならGitHub Copilot、Office連携のチャットならMicrosoft Copilot、エディタごとAIネイティブに移行するならCursor、という使い分けが現実的です。名称に「Copilot」「Q」が含まれる製品は複数あるため、提供元と画面で区別してください。

こんな人におすすめ

  • AWSを本番環境に使っている開発者・インフラ担当者
  • CodeWhispererから移行・統合された機能を整理したい人
  • GitHub CopilotとMicrosoft Copilotの違いを試験用に覚えたい受験生
  • AWS SDKを多用するプロジェクトで補完AIを試したいチーム

あえて向いていないのは、AWSを使わないプロジェクトのみを担当する場合(汎用補完のGitHub Copilotの方が適する可能性)や、チャットだけで大規模リポジトリを丸ごと書き換えたい場合(Cursor等の方が向くことが多い)です。

よくある質問

Amazon Q Developerは無料で使えますか?

はい。Free Tier($0)でIDE・CLIのコード補完やエージェント支援を試せます。例として、IDE/CLIのエージェントリクエストは月50回まで、Javaコード変換は月1,000行まで(2026年6月時点)。上限を超える利用や管理機能が必要ならPro Tier($19/ユーザー・月)への移行を検討します。最新の枠はAWS公式の料金ページで確認してください。

Amazon Q DeveloperとMicrosoft Copilotの違いは?

Amazon Q DeveloperはAWSが提供する開発者向けのコーディング・運用支援AIです。Microsoft CopilotはMicrosoftが提供するチャットやMicrosoft 365連携を含む生成AI支援の総称で、名称は似る場面がありますが提供元・主な画面・用途が異なります。試験では開発元を分けて覚えます。

Amazon Q DeveloperとGitHub Copilotの違いは?

どちらもIDE内のコード補完を提供しますが、Amazon Q DeveloperはAWSサービス・SDK・運用支援との連携が深い点が特徴です。GitHub CopilotはGitHub(Microsoft)製で汎用的なコード補完に強みがあります。AWS中心の開発なら前者、GitHub中心の汎用開発なら後者、という整理が現実的です。

CodeWhispererとの関係は?

Amazon CodeWhispererはAWSのコード補完AIとして提供されていました。Amazon Q Developerはその機能を含みつつ、AWS運用支援やセキュリティスキャンなどを統合した後継的な位置づけです。試験では「CodeWhisperer→Amazon Q Developerへ発展」と覚えるとよいです。

AWSの機密情報をAmazon Qに入力しても大丈夫ですか?

いいえ。アクセスキー、顧客データ、未公開のソースコードなど機密情報は入力しないでください。AWSのデータ処理方針と社内のセキュリティポリシーを必ず確認し、許可された範囲でのみ利用してください。