G検定 分野別解説

G検定「ディープラーニング」分野の全要点と頻出問題

ニューラルネット · CNN・RNN · 最適化 · 演習リンク

ノートPCでG検定のディープラーニング分野を学習する様子
出典:Unsplash(Christina @ wocintechchat.com)
更新日: 読了目安:約11分

G検定のシラバスでは、ディープラーニング関連が3分野(概要・要素技術・応用例)にまたがり、出題比率の高いエリアです。本記事では「ディープラーニングの概要」「要素技術」を中心に、ニューラルネットワークの基礎、学習の流れ、CNN・RNN・トランスフォーマー、正則化・最適化、頻出問題パターンを整理します。機械学習分野の理解があるとスムーズです。最新の出題範囲は日本ディープラーニング協会 G検定公式ページでご確認ください。

3分野の全体像

シラバス10分野のうち、ディープラーニングは次の3つに分かれます。

分野 内容 演習
ディープラーニングの概要 ニューラルネットの構造、学習の流れ、特徴抽出 domain-06
ディープラーニングの要素技術 CNN・RNN・正則化・最適化・活性化関数 domain-07
ディープラーニングの応用例 画像認識・自然言語処理・生成AIなど domain-05

学習順序は概要(domain-06)→要素技術(domain-07)→応用例(domain-05)がおすすめです。

ニューラルネットの基礎

ディープラーニングは、多層のニューラルネットワークで高次の特徴を自動抽出する手法です。

  • 入力層・隠れ層・出力層 データが入力層から入り、隠れ層で特徴変換を経て、出力層で予測結果を出す
  • ニューロン(ノード) 重み付き和に活性化関数を適用して次の層へ信号を渡す計算単位
  • 重みとバイアス 学習によって更新されるパラメータ。モデルの表現力を決める
  • 損失関数 予測と正解の差を数値化。これを最小化するのが学習の目的
  • 特徴量の自動抽出 従来の機械学習と異なり、隠れ層がデータから特徴を学習する点が強み

学習の流れ

ディープラーニングの学習プロセスはG検定の頻出テーマです。

  1. 順伝播(フォワードパス) 入力データをネットワークに通し、予測値と損失を計算する
  2. 誤差逆伝播(バックプロパゲーション) 出力層から入力層へ誤差を伝播し、各層の勾配を効率的に計算(用語辞典
  3. 勾配降下法によるパラメータ更新 損失関数の勾配方向に重みを更新(勾配降下法
  4. ミニバッチ学習 全データではなく小さなバッチ単位で更新。計算効率と汎化のバランスが良い
  5. エポック 全訓練データを1周学習した単位。エポック数は過学習に影響する

代表的アーキテクチャ

データの種類に応じたネットワーク構造の使い分けが試験で問われます。

  • 全結合ネットワーク(FCN) 各層のニューロンが全ての前層ニューロンと接続。汎用的だがパラメータ数が多い
  • 畳み込みニューラルネットワーク(CNN) 畳み込み演算で画像の局所特徴を抽出。画像認識の定番。プーリング層で次元を削減
  • リカレントニューラルネットワーク(RNN) 過去の状態を保持し、時系列・自然言語などの系列データに適する。LSTM・GRUは長期依存の課題を改善
  • トランスフォーマー アテンション機構で系列全体の関係を捉える。現代のLLM(大規模言語モデル)の基盤
  • オートエンコーダ 入力を圧縮・再構成する教師なし的構造。次元削減や異常検知に利用
  • GAN(敵対的生成ネットワーク) 生成器と識別器が競合しながら学習。画像生成などに応用

正則化・最適化・活性化

ディープラーニングの「要素技術」分野で重点的に問われるトピックです。

  • 活性化関数 ReLU(勾配消失を緩和)、シグモイド・tanh(出力を制限)など。非線形性を与える
  • ドロップアウト 学習時にランダムにニューロンを無効化し、過学習を抑制
  • バッチ正規化 各層の入力分布を安定化し、学習を高速化・安定化
  • 勾配消失・勾配爆発 深いネットワークで勾配が小さくなりすぎる/大きくなりすぎる問題。ReLU・LSTM・勾配クリッピングで対処
  • 最適化手法 SGDにモーメンタムやAdamなどを組み合わせ、効率的にパラメータを更新
  • 転移学習 大規模データで学習済みのモデルを、少量データのタスクに再利用。実務でも頻用

頻出問題パターン

  • アーキテクチャの選択 「画像の分類」→CNN、「文章の生成」→RNNまたはトランスフォーマー
  • CNNの構成要素 畳み込み層・プーリング層・全結合層の役割を区別する
  • 過学習対策の選択 ドロップアウト・データ拡張・早期終了・正則化のうち、文脈に合うものを選ぶ
  • 学習の流れの順序 順伝播→損失計算→誤差逆伝播→パラメータ更新、の流れを理解
  • 生成AIとの接続 拡散モデル・LLMなどは応用例分野(domain-05)と重なる。トランスフォーマーと生成AIの関係を押さえる

学習の進め方

  1. 機械学習の基礎を確認 機械学習分野で教師あり学習・過学習・評価指標を押さえる
  2. 用語を整理 頻出用語50選のディープラーニングカテゴリと用語辞典
  3. 概要→要素技術の順で演習 domain-06を先に50問以上、その後domain-07でCNN・RNN・正則化を強化
  4. 応用例で実世界と接続 domain-05で画像・言語・生成AIの応用を確認し、全体像を完成させる

よくある質問

G検定のディープラーニングは何分野に分かれる?

「概要」「要素技術」「応用例」の3分野です。本記事は概要と要素技術を中心に解説しています。応用例はdomain-05で演習できます。

CNNとRNNの違いは試験で問われる?

はい。CNNは画像の局所特徴抽出、RNNは時系列・文脈の保持に適しています。トランスフォーマーも近年の重要トピックです。

数式はどこまで必要?

複雑な導出より概念理解が中心です。勾配降下法・誤差逆伝播・損失関数の役割を言葉で説明できるレベルが目安です。

この分野の演習はどこでできる?

domain-06domain-07で演習できます。当サイトの模擬問題は本番・過去問想定であり、公式の過去問ではありません。