倫理・ビジネス

利用規定(AUP)とは?AIの社内利用ルール

読み:りようきてい / 英:Acceptable Use Policy(AUP)

更新日: 読了目安:約7分

利用規定(Acceptable Use Policy/AUP)は、組織内でAIツールをどのように使ってよいか・してはいけないかを定めた社内規程です。本記事は個別ツールの契約条文の解説ではなく、サービス利用規約との違いと実務のチェックポイント——安全利用の土台——に焦点を当てます。

試験で問われる見方

商用利用では著作権に加えサービスの利用規約も確認が必要です(TF-0348○)。社内では、それに加え自社の利用規定で禁止事項・データ取扱いを定めます。

安全な利用は開発者だけの責任ではなく、利用者も社内ルールを守る(TF-0368)。機密入力の禁止は機密情報漏洩対策と直結します(TF-0276TF-0399)。

演習で確認する

生成AIパスポート:TF-0348TF-0368TF-0276TF-0399

利用規定とは

AUPは、従業員・委託先が社支給または承認されたAIを使う際の行動規範です。AIガバナンスの文書群の一つで、教育・監査・違反時の対応とセットで機能します。

「何でも個人アカウントでよい」「顧客データをそのまま入力してよい」といった曖昧さをなくすのが目的です。

利用規約との違い

利用規定(AUP)サービス利用規約
誰が定める自社(組織)サービス提供者(OpenAI等)
対象社員の業務利用アカウント契約全般
機密入力禁止、承認ツール限定商用可否、データ学習への利用

両方を確認するのが実務・試験の基本です(TF-0348)。

典型的な内容

  • 利用可能なツール — 承認済みサービスのみ
  • 禁止事項 — 機密・個人情報の無断入力、違法コンテンツ生成
  • 出力の確認ハルシネーション対策、人のレビュー
  • 権利 — 出力物の社内利用・対外利用のルール
  • 違反時 — 報告窓口、制裁

ガバナンスとの関係

利用規定は説明責任透明性を実装する具体策です。AIリテラシー研修と合わせ、ルールを「置いて終わり」にしない運用が重要です。

すり替えに注意

誤った説明正しい理解
AUP=利用規約社内規程 vs サービス契約
著作権確認だけで十分契約上の商用・禁止事項も要確認(TF-0348)
社内ルールはIT部門だけ利用者も遵守(TF-0368)
詳しく入力すれば安全必要最小限・機密禁止(TF-0399)

よくある質問

個人のChatGPT利用もAUPの対象?

社内規程によっては、業務に関わる利用は対象に含めます。規程のスコープは各社で異なります。

AUPとセキュリティポリシーの違いは?

重なりはありますが、AUPはAI利用に特化した許可・禁止に焦点を当てることが多いです。

フリーツールは規定不要?

無料でもデータが外部に送られる場合があります。承認ツールリストで管理するのが一般的です。