機密情報漏洩は、生成AIの利用において、社外秘・未公開情報・契約上守秘すべきデータが意図せず外部に渡るリスクを指します。本記事は個人情報や個人情報保護法の定義解説ではなく、漏洩の経路と防止の実務——何が起き、どう防ぐか——に焦点を当てます。
試験で問われる見方
「入力前に個人情報や機密情報が含まれていないか確認する」は○です(TF-0276)。逆に、機密を詳しく入れるほど安全、外部連携なら漏洩リスクなし、画像・音声ならリスクなしは×です(TF-0466、TF-0249、TF-0289)。
社内資料の要約でも、権利関係と社外秘の扱いを確認する必要があります(TF-0407)。
機密情報漏洩とは
機密情報とは、社内規程・契約・NDA(秘密保持契約)などにより外部に開示してはならない情報です。未発表の製品仕様、取引先の非公開資料、営業戦略、ソースコード、顧客リストなどが該当し得ます。
生成AIでは、プロンプトとしてクラウド上のサービスに送信した時点で、保存・ログ・学習利用の対象になり得るため、従来のメール誤送信とは経路が異なる点に注意が必要です。
個人情報との違い
| 区分 | 機密情報 | 個人情報 |
|---|---|---|
| 典型例 | 未公開の事業計画、設計図、契約条件 | 氏名・連絡先など個人を識別できる情報 |
| 根拠 | 社内規程、契約、NDA | 個人情報保護法など |
| 重なり | 顧客リストは両方に該当し得る。どちらか一方だけ確認では不十分 | |
詳細な個人情報の定義は個人情報の記事を参照してください。
漏洩の経路
よくある誤解
| 誤解 | 正しい理解(試験向け) |
|---|---|
| 詳しく入れるほど安全 | ×。漏えい時の影響が大きくなる(TF-0466) |
| 無関係な機密も全部入れてよい | ×。必要最小限(TF-0399) |
| 画像・音声は文字ではないから安全 | ×。内容により機密・個人情報になり得る(TF-0289) |
| 外部連携を使えばリスクゼロ | ×。送信先・保存を確認(TF-0249) |
防止のチェックリスト
漏洩が疑われたとき
個人データの漏えい等は、事案により報告・本人通知が必要になることがあります(TF-0307)。生成AIが関与していても、対応を省略してはいけません(TF-0308は×の論点)。
機密情報のみの漏洩は法令と契約の両面で対応が変わるため、社内インシデント手順・法務に沿ってエスカレーションします。試験では「事前に手順を整えておく」重要性が問われます。